<実機レビュー>ゲーミングヘッドセット「INZONE H9」「INZONE H3」

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●ゲーミングヘッドセット
『INZONE H9』7月8日(金)発売 ソニーストア価格36,300円(税込)
『INZONE H7』7月8日(金)発売 ソニーストア価格28,600円(税込)
『INZONE H3』7月8日(金)発売 ソニーストア価格12,100円(税込)

ソニーストア(先行予約販売中)

本日6月29日(水)10時に国内発表されたばかりの、ゲーミングギアの新ブランド「INZONE」。
ソニーの、ゲーミングモニター参入にも驚いたが、今回レビューする、ゲーミングヘッドセット参入にも、まさか!と。

お借りできたのは、3モデル中、上位モデルH9と、下位モデルH3だ。価格差はすごいが、どちらも、なかなかの仕上りだ。オーディオヘッドホンでは、確固たる地位を築いているソニー。どんなゲーミングヘッドセットになっているのか!?早速、見ていこう!

外観

●INZONE H9

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↑H9。付属品は、充電用Type-Cケーブルと、USBドングル。

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↑マイク。ほどよい固さで、自在に曲がり、自然に固定できる。ヒジョーに高音質。

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↑マイクはこの位置まで、回転する。未使用時にはこの状態。視界に入ることもなく、邪魔にならない。

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↑この辺りで、メカスイッチで、カチッと軽い音がし、マイクがON/OFFが切り替わる。

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↑一番下の位置がここ。

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↑マイク側(左耳)に、Type-C充電端子と、ノイキャン切替ボタン(トグル式で、OFF→外音取り込み→ノイキャン)
反対側(右耳)に、電源ボタン、Bluetoothボタン、GAME/CHATボタン(2.4GHz接続時に、ゲーム音、ボイチャ音のバランスを変更できる!!!)

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↑音量操作が、アナログダイヤルってのがイイ!微調整も、瞬時の調整も、ボタン式よりも優れる!!!
ノイキャンの切替も、ボタンプッシュでできる。

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↑3モデル(H9、H7、H3)ともに、40mmドライバー採用と、サイズは同じだが。
H9は、H3よりも、ゆったりとしたイヤーパッドサイズで、縦方向は、フラッグシップヘッドホン「MDR-Z1R」に匹敵するサイズ。大きめの耳でも、すっぽりと覆ってくれるだろう。

また、3モデル中唯一、H9のみ、イヤーパッド素材が、「ソフトフィットレザー」(他は、ナイロン素材)で、耳当たりの良さと、安定性、遮音性を兼ね備える。

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↑ヘッドクッションも上質。H3と比較しても、より厚みがあり、やわらかく、頭にかかる重量をうまく分散してくれる。

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↑ヘッドバンドのサイズ調整は、カチカチッと、10段階式。

実際に、装着してみた。
イヤーパッドの感触が、さらさらすべすべで、非常にいい。大きめの頭の店長野田でも、頭を挟まれてる感はない。遮音性も非常にいい。

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↑3モデル中、唯一、、、光る!

●INZONE H3

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↑USBオーディオボックスのみが付属。

3モデル中唯一の、有線接続モデル。一般的な、3.5mmステレオミニプラグでの接続の他、付属のUSBオーディオボックスをつけて、USB接続も可能。USB接続時のみ、専用ソフトが利用できる。

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↑操作は、音量ダイヤルのみ。あくまで、ヘッドセット自体の音量調整なので、PC側の音量操作はできない。

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↑色はブラック。H9同様柔軟な素材。

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↑未使用時。

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↑このあたりで、マイクのメカスイッチが、ON/OFFが切り替わる。

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↑一番下にした状態。

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↑イヤーパッドは、ナイロン素材。

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↑ヘッドバンドサイズ調整は、10段階式。H9より軽め。

重量比較

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↑H3。ケーブルのぞいて、約301g。

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↑H9。約326g。装着してみても、H3との違いは明らかに感じる。

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↑WH-1000XM4。約250g。

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↑WH-1000XM5。約249g。

やはり、INZONEシリーズは、マイク機能分、WHシリーズよりは重め。

音質全般(専用ソフトが、効いてる!)

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PCソフトウェア「INZONE Hub」が、非常にイイ仕事してくれる。
※H3は、USBオーディオボックスを接続したときのみ、使える。

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↑H9接続時の画面

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↑H3接続時の画面(ノイキャンと音量の項目が、ない)

PCソフトウェア「INZONE Hub」で、立体音響をON/OFFできるが、、、常時ONでよろしいかと。
ゲーム向けに最適化された、「360 Spatial Sound for Gaming」という、ソニーの立体音響技術で、ゲーム本来の7.1chサウンドを、INZONEヘッドセットで、再現してくれる。
実際にゲームプレイ時に使ってみたが、確かに、風の方向、銃声、足音など、音の定位が非常にイイ。

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↑PS5に、USBドングル接続し、

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↑スパイダーマンやってみた♪ ニューヨークを、ブラーンブラーンと飛び回ってみた。サイレンの音、人の声、、、街並みの音々、、、が、猛烈にリアル!
H9、H7は、Perfect for PlayStation5なので、PS5では、PCソフトウェア「INZONE Hub」を使えないが、立体音響面では申し分ないと感じた。

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↑画面内に、音量が表示されるのもわかりやすくてイイ。

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↑H9、H3ともに、イコライザーが「Flat」でも、低音が少し抑えめという印象だ。確かに、ゲームプレイ中は、他の音がわかりづらくなるような、爆発音など、低音は抑えめにしれくれたほうがいい。そこらへんを考慮しての味付けか?
イコライザーで、低音は盛ることができるので、モノ足りない人も、好みに味付けを変えられる。
H3は、特に低音控え目だが、USBオーディオボックスを使わない場合を考慮してか?

主に低音について、比較してみた。

NW-WM1ZM2をアンバラ接続という、かなり贅沢環境にて。

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比較ヘッドホンは、WH-1000XM5。

数曲聴き比べてみたが、やはり、明らかに、低音が抑えめ。ゲーミングチューニングってやつだろうか。
音楽では少しモノ足りないが、ゲーム用途であれば、WH-1000XM5よりも、圧倒的にプレイしやすい。いや、プレイに有利だと思われる。ゲームプレイに必要な音を集中して聴きやすいためだ。

H9のノイキャン/外音取り込み性能

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1000Xシリーズの技術を使っているとされているが、どの世代とは公表されていない。
あくまで、店長野田の聴感上では、WH-1000XM4相当という印象。さすがに、WH-1000XM5には及ばない。
また、外音取り込みレベルは調整できるが、ノイキャンでは調整項目はなし。
そもそも、屋内で使う、ゲーミング用途で、ノイキャンがいるのか?という気もしたが、実際ゲームプレイしてみると、音楽とは違い、静まりかえるシーンも多いだけに、周りのノイズが案外気になる。PCノイズや、エアコンノイズなど、ノイズ源は室内でも少なくない。
ノイキャン/外音取り込み性能自体は優れているが、機能はシンプル。といったところか。

GAME/CHATボタン

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H9、H7のみ対応。
なにげに便利。プレイ中に、PCの音量設定画面開いて、、、となると、マウス操作になって、コントローラーから手を離さないといけないし。。。
雑談モードで、自分だけがちプレイ中だと、ボイチャがうるさいから、一時的に音量下げたい。パーティープレイ中は、ボイチャを音量上げたい。そんなときに、さっと操作できる。

まとめ

随所に、ゲーマー心をくすぐる工夫を施した感のある、INZONEヘッドセットシリーズ。
立体音響、イコライジングと、PCソフトウェア「INZONE Hub」がいい仕事している。このソフトを有効活用すべし!
PS5では、このソフトは使えないモノの、H9、H7は、Perfect for PlayStation5対応でカバー。十分な効果あり。H3は、USBオーディオボックスが大活躍。有線ながら、USB接続することができ、PCソフトも使えるし、PS5にもつながる。
音質は、ゲーミングチューニングを施していると思われ、ゲームプレイ上有利になると感じた。

初の本格的ゲーミングヘッドセット参入で、心配したが。ソニーの気合いを感じられる仕上がりで、安心だ。
売れそうだし、、、そうなると、ゲーミング完全ワイヤレスイヤホンなんかにも期待してしまう。。。

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